「時間がないから1日で終わらせたい」と、同時施術を希望する声は根強く存在します。しかし、ネットの評判や口コミで見られる「髪がゴムのように伸びて切れた」「毛先がチリチリのビビり毛になった」という悲痛な声の多くは、この同日施術に起因しています。
縮毛矯正とカラーが同時に行われることで髪が痛む最大の理由は、毛髪内部のタンパク質結合を破壊する化学反応が短時間に連続して起きるためです。縮毛矯正は髪の側鎖結合(シスチン結合)を強力な薬剤で切断し、熱で形を固定します。そこに重なるカラー剤の酸化作用が加わると、キューティクルとコルテックスが二重のダメージを受け、毛髪の体力が限界を超えてしまいます。
とりわけ危険なのがブリーチと縮毛矯正の同日リスクです。ブリーチは毛髪内部のメラニン色素とともにタンパク質を大量に削り取ります。そこに縮毛矯正の高熱アイロンが加われば、耐熱性を失った髪は熱変性を起こし、最悪の場合は断毛や不可逆的なビビり毛へと直行します。ハイトーンカラーやハイライトを楽しみたい場合、縮毛矯正との併用はプロであっても極めて慎重な判断が求められる危険領域です。