スニーカーや雨具のケアとして旅行前に準備しがちな「防水スプレー」ですが、その多くは機内持ち込み・受託手荷物ともに預け入れ不可です。空港の検査場で最も廃棄件数が多い品目のひとつとなっています。
持ち込みが禁止される主な理由は、防水スプレーに含まれる溶剤やフッ素樹脂、そして高圧ガス(LPガスやDMEなど)の極めて高い引火性と毒性にあります。上空の貨物室や客室は地上と気圧が異なり、わずかな圧力変化や衝撃で缶が破損・ガス漏れを起こすリスクがあります。漏洩したガスに電気系統の火花が引火すれば、航空機全体を脅かす大事故につながりかねません。
缶の裏面に「火気厳禁」「高圧ガス」といった火気・危険物マークが記載されている日用品スプレー(塗料、静電気防止スプレー、機械用潤滑油、除菌スプレーの一部など)は、人体用ではない限り航空輸送が法律で厳格に禁じられています。「新品・未開封だから大丈夫」という理屈は通用しないため、旅先で使用したい場合は現地調達を選択するのが鉄則です。