ストーマを巡る医療環境は、日進月歩で進化を遂げている。国立がん研究センターをはじめとする先進的な医療現場では、身体への負担を最小限に抑える腹腔鏡下手術やロボット支援手術が定着し、術後の早期社会復帰が可能となった。手術技術の向上により、永久ストーマを回避できるケースも着実に増えている。
同時に、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会などの専門組織が主導し、皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)による専門外来の整備が進む。密着性や消臭機能が飛躍的に向上した最新パウチの開発、肌への刺激を抑える保護剤の改良など、ハードとソフトの両面から患者のQOL(生活の質)を支える体制が盤石になりつつある。