「日本最古の神社」とも称されるこの聖地が持つ最大の特徴は、その並外れた由緒の古さにある。阿蘇山を臨む高台に位置し、一説には数万年前の太古から神聖な場として奉られていたと伝わる。長い歴史の波に洗われながらも密やかに守り抜かれてきた社殿の周囲には、人々の信仰を集める特別な空気が満ちている。
境内の中心に位置する拝殿への参拝は、二礼二拍手一礼という伝統的な形式を守りつつも、静かに自らの内面と対話するように執り行うのが望ましい。朝もやが漂う早朝の時間帯こそが、境内特有の澄み切った気配を最も強く体感できる時間とされている。参道を包む太古の巨木群や、水が湧き出る東御ノ池(ひがしみとのいけ)への順路を丁寧に辿ることで、日常の喧騒から完全に解き放たれるはずだ。