アマゾン現地でタイタンオオウスバカミキリの調査を行った昆虫研究者やツアーガイドの手記には、その遭遇時の衝撃が克明に記されています。
「熱帯雨林の漆黒の闇の中、強力な水銀灯(ライトトラップ)の光を目掛けて『バサバサバサ』とヘリコプターのような重低音を響かせて飛来する。地面に激突した瞬間、『ドサッ』と小動物が落ちたような重い音が森に響き渡る」――。
その迫力は一般的なカミキリムシの次元を遥かに超えており、採集用の皮手袋の上からでも指を挟まれれば骨折しかねない危険を伴います。手にしたときのズッシリとした質量感、甲冑のような漆黒のエリート感こそが、何世代にもわたり昆虫ファンを魅了し続ける原動力となっています。
【プロの結論】標本コレクションに向いている人・慎重になるべき人の判断基準
タイタンオオウスバカミキリという最高峰の昆虫に対峙するにあたり、編集部が提唱する入手・鑑賞の判断基準は以下の通りです。
- 購入・コレクションをおすすめできる人:
- 生涯にわたって劣化を防ぐ防虫・湿度管理(密閉標本箱・防虫剤の定期交換)を徹底できる人
- ヘラクレスオオカブト等のメジャー種を超えた「昆虫界最高峰の象徴」を一生モノの美術品として所有したい人
- ミリ単位のサイズ差や産地データ(ラベルの正確性)に価値を見出せる熱心なコレクター
- 購入に慎重になるべき人(おすすめできない人):
- 「生きた状態での飼育」や「ブリード繁殖」を目的としている人(成虫は短命で餌を食べず飼育不可)
- オークション等の個人間取引で、修復歴(触角や脚の接着補修)の有無を自力で見抜く鑑定眼がない人
- 直射日光や高湿度の部屋しか標本展示スペースを確保できない人