街中で走行中の車両を呼び止めるいわゆる「流し(ながし)」を利用する際、タクシー乗り方初心者が最初に直面するのが「どの車が乗車可能なのかわからない」という疑問です。車体上部の社名表示灯(行灯)だけでなく、助手席側フロントガラス下部に設置されたLEDサインを瞬時に見分ける必要があります。ここでタクシー空車賃走表示の意味詳細まとめとして各ステータスの意味を正しく把握しておきましょう。
最も重要なのは赤色または緑色で点灯する「空車」の文字です。これが表示されていれば誰でも乗車可能です。一方、「賃走(実車)」はお客様が乗車中、「支払」は降車精算中を指します。また「迎車」や「予約」は配車依頼を受けたお客様の元へ向かっている車両であり、手を挙げても止まることはできません。「回送」は休憩中や営業所への帰庫中を意味し、乗車を受け付けられない状態です。
空車を見つけた後のタクシー止め方と手の上げ方にも、安全上の明確なルールが存在します。タクシーを視認したら、歩道から車道へ身を乗り出すことなく、進行方向のドライバーに向けて斜め45度の角度でしっかりと手を水平より高く掲げます。ドライバーはバックミラーや周囲の歩行者を確認しながら安全に停車できる場所を探すため、手を挙げた直後に急停車するわけではありません。ゆとりを持って20〜30メートル手前から合図を送るのがコツです。
ここで初心者が失敗しやすいのが、道路交通法第44条に定められた「停車禁止場所」で手を挙げてしまうケースです。交差点の側端から5メートル以内、横断歩道や自転車横断帯の前側・後端から前後5メートル以内、バス停の標柱から10メートル以内などは、法律上ドライバーが停車できません。こうした場所で手を挙げてもスルーされてしまうことが多く、乗車拒否と勘違いするトラブルの原因にもなっています。必ず見通しの良い直線区間や道幅に余裕のある安全な場所を選びましょう。