今回のデマがこれほど急速に広がった背景には、松本人志を巡る一連の裁判や報道騒動以降、日本の芸能界・お笑い産業を取り巻く空気が極めて過敏になっていた点が挙げられる。当時、飲み会のセッティング役として名前が挙がったたむらけんじに対しても、ネット上では過激なバッシングが続いていた。
ABEMAなどのネット報道番組でも度々議論されている通り、芸能ジャーナリズム・週刊誌報道が加熱した結果、SNS上では「叩いてもいい対象」とみなされたタレントに対して根拠のない誹謗中傷やデマをぶつける風潮が定着してしまった。今回の盗撮騒動は、そうした過去の火種を強引に再燃させようとした悪質なネットゴシップの典型例といえる。