清野とおるさんといえば、ドラマ化もされた大ヒット作『東京都北区赤羽』をはじめ、怪異や市井の奇人たちをユーモラスに描くドキュメンタリー漫画の旗手です。そんな清野さんが、連載作品『スペアタウン ~おくのほそ道~』や各種SNS、雑誌のエッセイ漫画で描く「妻・壇蜜」の描写が、読者の間で大きな話題を呼んでいます。
作中に登場する壇蜜さんは、テレビで見せるミステリアスで艶やかな姿とは一味違います。突然自宅のベランダで奇妙な行動を始めたり、独特すぎる言い回しで清野さんを翻弄したりと、予測不能な面白さに溢れています。しかし、その根底には常に夫への細やかな気配りや深いリスペクトが存在しており、読者は思わずクスリと笑いながらも温かい気持ちにさせられます。フィクションにはない「実録漫画」ならではの生々しさと愛らしさが、二人の日常を描いた作品が支持される最大の要因です。