子ども時代に植えつけられた「歯医者は怖い場所」というトラウマは、生涯の歯の健康を損なう原因になり得る。そのため小児歯科の現場では、いきなり治療を始めるのではなく、器具に触れるトレーニングから段階的に始めるアプローチが定着している。キッズスペースの併設やアニメ鑑賞システムなど、子どもが自発的に通いたくなる空間づくりがなされている。
さらに「悪くなってから削る」治療から「悪くならないために通う」予防歯科へのシフトが加速中だ。定期的なPMTC(専門的機械歯面清掃)やフッ素塗布により、虫歯や歯周病の芽を早い段階で摘み取る。生涯にわたって自身の歯を維持するためには、3ヶ月から半年ごとのプロフェッショナルケアを生活習慣として組み込むことが最もコストパフォーマンスの高い選択となる。