採用を検討するにあたり、天秤にかけるべきメリットとデメリットを明確に把握しておく必要があります。
最大のメリットは、ダクト資材の削減に伴うイニシャルコストの圧縮と工期短縮です。還気ダクトのルート調整が不要になるため、意匠設計におけるレイアウト変更にも柔軟に対応できます。間仕切り壁を移動させた場合でも、吸込グリルの位置を変更するだけで還気経路を再構築できる点は、テナントビルなどで大きな強みとなります。
しかし、その裏には見逃せないデメリットが存在します。天井裏全体に空気が流れるため、天井裏に堆積した粉塵やケーブル類の微細なホコリを吸い込むリスクが常に付きまといます。フィルターの目詰まり頻度が高まり、適切なメンテナンスを怠ると室内の空気環境を悪化させる要因になります。さらに、天井の隙間から意図しない空気が漏れ込むことで、空調効率が低下するケースもあります。