インターネット上では定期的に「神保町のいもやが復活した」「別の場所に移転して再開した」という書き込みが見られますが、これらには一部誤解が含まれています。
【誤解1】神保町の本店が場所を変えて復活オープンした?
事実として、2018年に閉店した「神保町二丁目の天ぷらいもや 本店」の創業家および当時の直営組織が、同名で営業を再開した事実はありません。現在営業している店舗は、すべて本店閉店前またはそれ以前に正式に独立・暖簾分けを認められた元職人による別経営店舗です。
【誤解2】いもやは全国チェーン展開の計画があった?
いもやは多店舗展開によるスケールメリットを追うチェーンビジネスとは対極の道を歩みました。「店主の目が届くカウンター1枚の空間で、最高の状態の天ぷらを直接手渡す」という職人気質のビジネスモデルを貫いたからこそ、半世紀にわたり熱狂的な支持を集めたのです。
【プロの結論】「いもや系天ぷら」を今味わうための判断基準
2026年の外食シーンにおいて、高級化が進む江戸前天ぷらと、ファストフードチェーンの天丼との間で、いもやのような「本格カウンター大衆天ぷら定食」は極めて希少な存在となっています。訪問にあたっては以下の特徴を理解しておくことが満足度を高めるポイントです。
- 強くおすすめできる人:
- 目の前で揚げられる熱々の本格天ぷらを、日常的な価格で楽しみたい方
- 胡麻油が香る江戸前らしいしっかりとした衣と、ご飯が進む濃口の天つゆが好きな方
- 昭和の名店が持つ無駄のない緊張感や、職人の流れるような所作を味わいたい方
- 慎重に検討すべき人:
- 高級天ぷら専門店のような、極薄の衣や塩だけで味わうコース仕立てを求める方
- 長時間の歓談やグループでの会食など、ゆったりとした居酒屋的利用を目的とする方