2017年初頭、アニメ界に突如として現れた『けものフレンズ』は、「すっごーい!」「たーのしー!」といったキャッチーなフレーズとともに日本中を席巻しました。その熱狂の最前線に目をつけ、電光石火のスピード感で実写企画を立ち上げたのが、アニメやゲームのコスプレパロディで独自の地位を築いていたメーカー・TMA(Total Media Agency)です。
ファンの度肝を抜いたのが、そのスピード感でした。公式アニメの放送終了からわずか数カ月後となる2017年8月下旬の発売日に向けて制作発表が行われると、SNSでは「もう実写化したのか」「仕事が早すぎる」と瞬く間に拡散。TMAが培ってきたアニメ・コスプレパロディの職人魂が、当時のフレンズブームの勢いと見事に合流した瞬間でした。
単に流行り物に乗っかるだけでなく、作品全体から漂う「本気でふざける」という確固たる意志が、目の肥えたネットユーザーたちの好奇心を強く刺激することになりました。