ファンが最も関心を寄せるのは、「なぜ彼女たちはグループを離れなければならなかったのか」という退部の真相です。大手事務所所属アイドルの脱退劇には時にスキャンダルや契約解除がつきものですが、とき宣における3件の退部は、いずれも公式発表資料および当時の本人のブログやステージ上での生肉声から、明確な背景が記録されています。
1. 永坂真心(ときめき♡イエロー):学業優先と芸能活動からの完全引退
グループ最初の退部者となったのが、結成初期のセンターポジションも担い「まこまこ」の愛称でファンから絶大な支持を集めていた永坂真心です。2017年3月16日、公式サイト上にて突如「退部および芸能活動引退」が発表され、わずか4日後の3月20日に行われたイベントをもってグループを離れました。
公式発表における永坂真心 卒業理由は「高校進学を機に学業を最優先にし、芸能界とは別の道を歩むため」というものでした。当時高校受験を終えたばかりの彼女は、自身のブログでファンに向けて次のように率直な心境を綴っています。
「とき宣としての活動と学業の両立について、長い時間をかけて家族やスタッフさんと話し合ってきました。これから先の自分の人生を見つめ直したとき、高校生活と勉学に専念し、将来の夢に向かって進みたいという気持ちが強くなりました」(当時の公式ブログより要約)
急転直下の発表であったためネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、高校進学という人生の節目における本人の強い意思決定であったことが、その後の完全な一般生活への移行からも証明されています。
2. 小高悠果/小高サラ(ときめき♡パープル):役者志望への転換とスケジュールの摩擦
ネットの検索履歴で「小高悠果 脱退」と調べられることが多い人物ですが、これは現名義である小高サラ(おだか さら)を指しています。活動初期の表記やネット掲示板の俗称等に起因する検索揺れですが、同一人物です。
2017年6月に藤本ばんびと共に加入した小高サラは、抜群のスタイルと整ったビジュアルで注目を集めました。しかし加入から約1年4ヶ月後の2018年9月9日、公式サイトにて退部がアナウンスされ、同年10月7日の日比谷野外大音楽堂公演をもってグループを去ることとなりました。
公式発表資料および本人の手記によるとき宣 退部理由は、「女優・モデル業へ本格的にシフトするため」でした。当時、激化するレッスンと全国ツアーの日程を消化する中で、本人が抱いていた「お芝居を突き詰めたい」という目標と、アイドル活動の過密スケジュールの両立が困難になったことが直接の引き金でした。ラストライブでは涙を流しながらも「演技の道で必ず大きくなって、みんなと別の現場で再会したい」と力強く宣言しており、前向きなステップアップとしての退部でした。
3. 藤本ばんび(ときめき♡レモン):声帯結節の悪化と将来設計の岐路
もっともファンの胸を締め付けたのが、2020年3月に退部した藤本ばんびのケースです。明るいキャラクターとダイナミックなパフォーマンスで「とき宣の元気印」として親しまれていた彼女ですが、2020年2月10日に公式サイトから退部がアナウンスされました。
公にされた主たる理由は、持病であった声帯結節(喉の炎症・ポリープ)の悪化と、医師からの強いドクターストップでした。藤本は以前から喉の不調に悩まされており、激しい歌唱パフォーマンスを継続することが声帯に不可逆的なダメージを与えるリスクを抱えていました。
加えて、高校卒業後の進路を考える中で、声への負担が異なる「舞台俳優・映像表現の道へ専念したい」という本人の強い希望が重なりました。折しも2020年3月末は新型コロナウイルス感染拡大初期と重なり、予定されていたラストライブは中止を余儀なくされ、無観客生配信での旅立ちとなりました。画面越しに「とき宣で過ごした日々は私の宝物です」と語った姿は、今なお古参ファンの記憶に深く刻まれています。