「なぜ、名の知れた著名人が怪しげなイベントに出てしまったのか」という疑問について、旧統一教会関連イベント出演の真相を掘り下げると、教団が張り巡らせた周到なダミー組織の存在が浮き彫りになります。
教団は「世界平和」「青少年健全育成」「女性のエンパワーメント」「国際ボランティア」といった誰もが反対できない崇高なスローガンを掲げた多数のNPOや財団を立ち上げました。オファーを受ける芸能事務所側のデスクには、教団の影を微塵も感じさせないクリーンな企画書が届きます。ギャランティも相場通り、あるいは相場以上に支払われるため、多忙を極める芸能マネージャーがその背後関係を看破することは極めて困難でした。
公の場で祝辞を述べたり、ビデオメッセージを送ったりした著名人の多くは、後になって「教団の関連団体とは知らなかった」と証言しています。しかし、ひとたび映像や写真が残れば、教団はそれを内部信徒への結束強化や、新たなターゲットへの信頼獲得ツールとして最大限に悪用しました。これこそが、芸能界が払わされた最も重い代償だったと言えます。