カスタム目的や視認性向上を目的にLED化を進めるドライバーが最も直面しやすいのが、継続検査(車検)での不適合宣告です。国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」第35条の2(側方灯)および第42条(その他の灯火等の制限)において、トラックの側面に設置する灯火には極めて細かな数値基準と構造要件が課されています。
車検で不合格となる最大の理由は「発光色の逸脱」です。保安基準において、車両側面に常時点灯させる側方灯(サイドマーカー)の色は「橙色(アンバー)」と明確に規定されています。ネット通販等で散見される「クリスタルブルー」「グリーン」「純白(ホワイト)」の発光色をサイドマーカーとして点灯させた場合、側方灯としては認められず、「その他の灯火類」(光度300カンデラ以下で他車の運転を妨げないもの)としての扱いになりますが、配置個数や照射角度の解釈を巡り、現場の検査官から不適合判定を受けるリスクが極めて高くなります。
さらに見落とされがちなのが、トラックマーカー点滅 車検NGの理由です。ウインカー(方向指示器)と連動して点滅するサイドターンシグナルランプを除き、常時点灯すべき側方灯やその他の灯火類が「走行中に点滅する」「流れる(シーケンシャル動作する)」構造は保安基準第42条により完全に禁止されています。点滅モードや変色機能をリモコン等で切り替えられる多機能LEDマーカーであっても、スイッチ一つで点滅状態に移行できる構造自体が「基準不適合」と見なされる事例が2026年の検査現場では常態化しています。
近年大流行しているダウンライト付きトラックマーカーについても特別な配慮が必要です。路面を照らすアンダーライト(白色光)は、タイヤ周辺の巻き込み防止や死角確認に絶大な効果を発揮する一方、レンズ側面から下方向の白色光が漏れ出し、側方の他車ドライバーから直接「白色の光源」が見えてしまうと「側方に白色光を発する灯火」と判定され、即座に車検不合格となります。車検を確実に通過させるためには、下部レンズ部分に遮光リフレクターが内蔵され、路面照射光が側方に直接漏れない設計のトラックLEDマーカー車検対応モデルを選ぶ必要があります。