徒然草「家居のつきづきしく」完全解説!現代語訳とテスト頻出ポイントにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

文法問題において、第10段は「係り結びの法則」と「助動詞の識別」の宝庫です。文頭から文末にかけての主要な文法構造を品詞分解で詳細に解き明かします。

【冒頭部分の品詞分解】
・家居[名詞]
・の[格助詞(主格「〜が」)]
・つきづきしく[形容詞・シク活用「つきづきし」連用形]
・あらまほしき[形容詞・シク活用「あらまほし」連体形]
・こそ[係助詞(強意)]
・仮の宿り[名詞]
・と[格助詞(引用)]
・は[係助詞]
・思へ[動詞・ハ行四段「思ふ」已然形]
・ど[接続助詞(逆接確定条件)]
・興ある[連体詞、または動詞+助動詞]
・もの[名詞]
・なれ[断定の助動詞「なり」已然形]

ここで極めて重要なのが、係助詞「こそ」と文末「なれ」の対応です。「家居のつきづきしく、あらまほしきこそ……興あるものなれ」という構造になっており、「こそ」の結びとして断定の助動詞「なり」が已然形「なれ」へと変化しています。間に「仮の宿りとは思へど」という挿入節が挟まっているため、結びの語を見失わないよう正確に把握しなければなりません。

さらに後半に登場する「今めかしく、きららかならねど」の「ね」は、打消の助動詞「ず」の已然形(接続助詞「ど」に接続)であり、「なら」は断定の助動詞「なり」の未然形です。派手さや新規性を否定し、落ち着きを肯定する兼好の文脈を文法面からも裏付けています。