「後遺症を残さずに自然回復するケースが多い」という従来の楽観論は、最新のデータによって更新されつつある。世界的な医学データベースPubMedに収載された最新の多施設共同研究によると、急性期における重症心不全や心室細動といった致死性不整脈の発症率は予想以上に高く、院内死亡率は心筋梗塞の患者群と有意差がないとするデータすら報告されている。
厚生労働省がまとめる最新の患者動態調査や医療統計でも、高齢化や社会的ストレスの増大に伴い、搬送例の増加傾向が示唆されている。特に高齢の女性における発症割合が高く、基礎疾患を持つ患者が発症した場合には予後が不良となるリスクが高まる。決して「時間の経過を待てば良い軽症の病気」ではないのだ。