小学生年代の遠征において、ピッチ上の戦術と同じくらい指導者の管理能力が問われるのが宿舎での生活面です。なかでも浴室や脱衣所は、開放感と疲労が重なり、予期せぬトラブルが発生しやすい危険地帯となっています。
現場取材や少年サッカー合宿の入浴に関するネットの反応を調査すると、最も多く報告されているのが「子ども同士の悪ふざけによる転倒・打撲」です。濡れたタイル上で走り回ったり、水鉄砲代わりにシャワーをかけ合ったりした結果、滑って頭や体を強打する事故は後を絶ちません。また、石鹸の泡を流さずに浴槽へ飛び込む、体を拭かずに脱衣所へ戻り床を水浸しにするといった衛生面・マナー面の問題も宿舎側からのクレームに直結します。
さらに近年、チーム関係者を震撼させているのが、U12サッカー合宿のトラブル対策として急務となった「スマートフォンや携帯ゲーム機によるプライバシー侵害」です。選手が無自覚に脱衣所内でカメラを起動し、SNSに投稿してしまうリスクが存在します。こうした事態を防ぐため、宿舎到着時に電子機器を指導者が一括回収する運用を取り入れるクラブが増加しています。