SNSや知恵袋などで頻繁に見受けられる「耳が痛くなる」「高価なピアスを落としてしまいそうで怖い」というネガティブな懸念。これらは都市伝説ではなく、ジュエリーの構造的な仕様に起因しています。
ポストの太さと「痛い」と感じる構造的要因
日本の一般的なファッションピアスのポスト径が約0.7mm〜0.8mm(20G〜22G)であるのに対し、フランス規格であるヴァンクリーフのポスト径は約1.0mm〜1.1mm(18G前後)とやや太めに設計されています。そのため、ホールが完成して間もない方や、細いポストに慣れている方がそのまま差し込むと、耳たぶに強い圧迫感や痛みが生じるケースがあります。
また、ヴィンテージアルハンブラには「ピアスポスト+クリップ」の二重固定方式が採用されています。耳たぶを挟むクリップのバネ圧が強すぎると鬱血して痛みを感じ、逆に弱すぎるとモチーフが下を向いてしまいます。ただし、これらの問題はメゾンの正規ブティックに持ち込むことで、ポストの軸を細く加工したり、クリップの挟み圧を自身の耳たぶに合わせて無償・有償で調整してもらうことが可能です。
「落とす」リスクを防ぐラ・ポセット式キャッチの正しい外し方
スウィートアルハンブラなどに採用されているのは、サイドの突起をつまんでロックを解除する「ラ・ポセット式(セキュリティーキャッチ)」です。一般的なシリコンやバネ式キャッチのように引っ張るだけでは外れない極めて強固な設計ですが、外し方を誤ると耳を痛めたり、ロックが甘くなって落下につながる恐れがあります。
【安全なキャッチの外し方・着脱ステップ】
- 着けるとき:キャッチ両側の突起を親指と人差し指でしっかり押し込みながらポストに通し、耳たぶの厚みに合わせて位置を決めたら指を離す。カチッと爪がポストの溝に噛み合う感覚を確認する。
- 外すとき:キャッチの突起を左右から深く均等に押し込んでロックを完全に解放した状態で、後ろへ水平に引き抜く。無理に引っ張らないことが肝要。
- 点検:装着後、モチーフを軽く前後に揺らしてロックが外れないか必ず指先で確認する。