なぜここまで中継枠の確保が難航しているのか。その背景には、国際サッカー連盟(FIFA)が突きつける莫大なライセンス料が存在する。ジャンニ・インファンティーノ会長率いる最高幹部陣は、世界最大規模の収益化を目指し、パッケージ化された放映権の価格を強気に設定し続けている。
かつてのように「ジャパンコンソーシアム(JC)」を組んでNHKと民放が共同で全試合の放映権を買い取る時代は完全に過去のものとなった。放映権ビジネスのグローバル化によってインフレが激化し、日本のテレビ局が単体あるいは連携して提示できる金額との間に巨額の格差が生じている。その結果、地上波での全国一律無料放送というスタイルが音を立てて崩れ去ろうとしているのだ。