持ち方以外にも、レストランや会食で知らず知らずのうちにやってしまいがちなNGマナーが存在します。特に重要な3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 乾杯時にグラス同士をカチッと当てない
居酒屋のビールジョッキ感覚でワイングラス同士をぶつけて音を鳴らすのは、明確なマナー違反かつ破損の重大リスクを伴います。高級なクリスタルガラス(薄張りグラス)は極めて繊細に作られており、わずかな衝撃でヒビが入ったり割れたりします。乾杯の際は、グラスを胸から目の高さまで軽く掲げ、同席者とアイコンタクトを取りながら微笑むのが正統な作法です。
2. ワインを注いでもらうときにグラスを持ち上げない
日本のビールやお酌の文化では「両手でグラスを持ち上げて受ける」のが礼儀とされますが、フレンチレストランのワインマナーでは完全な逆効果となります。ソムリエやサービス係がワインを注ぐ際は、グラスをテーブルの上に置いたまま触れずに待つのが鉄則です。グラスを持ち上げると注ぎ口と衝突して危険な上、正確な分量を美しく注ぐサービスの手元を狂わせてしまいます。
3. ボトルを客側が無断で持って注ぎ合わない
サービススタッフが常駐するレストランでは、ワインボトルの抜栓やサーブはすべてプロの仕事です。同席者のグラスが空いたからといって、勝手にボトルを握って注ぐ行為は「この店のサービスは行き届いていない」という無言のクレームと受け取られかねません。ワインを追加したい場合は、担当スタッフに目配せや軽い合図を送るのがスマートです。