万座高原ホテルの代名詞といえるのが、渓流沿いに広がる名物「石庭露天風呂」です。ここには全部で8つの浴槽が段々畑のように配置されており、そのうち7つが混浴、1つが女性専用となっています。特筆すべきは、白濁湯だけでなく、全国的にも極めて珍しいエメラルドグリーンの「姥藤(うばふじ)の湯」や透明感のある黄色の湯など、複数源泉のグラデーションを目と肌で体感できる点です。
混浴エリアの利用にあたっては、混浴と湯あみ着のルールが明確に定められています。女性は売店で購入できる専用の湯あみ着(透けにくい厚手の撥水素材)または持参の混浴用湯あみ着、男性は脱衣所でレンタルまたは購入する専用パンツの着用が義務付けられており、素っ裸での混浴ゾーン利用は厳格に禁止されています。
「混浴は視線が気になる」と警戒する女性旅行者も多いですが、実際の利用者の証言によると「夜間は適度な間接照明で視線が遮られる」「湯気が立ち込めているため、湯の中に入ってしまえば周囲はほとんど気にならない」という声が大半を占めています。カップルやファミリーで同じ空間の温泉をゆったり楽しみたい層にとって、心理的ハードルは大幅に下がっているのが実情です。