公に姿を見せる機会が減っていた理由について、周囲の親しい関係者は「数年前から体調を崩し、治療と静養に専念していた」と明かす。メディアの表舞台から一線を画していたのは、病魔と戦う姿を見せることなく、女優・五十嵐淳子としての美しく力強い面影をファンの記憶に残したいという本人の強い美学があったからに他ならない。
死因の直接的な要因となった病気については、医療機関の診断のもとで家族が慎重に判断を重ね、プライバシーに配慮した形で報告がなされた。病床にあっても最後まで周囲への感謝を忘れず、穏やかな笑顔を絶やさなかったという。最期の瞬間まで傍らに寄り添い続けた夫であり俳優の中村雅俊は、静かに妻の手を握り締め、感謝と愛の言葉を伝えながら見送ったと伝えられている。