武豊という稀代のヒーローは、デビュー直後から競馬ファンのみならず一般の女性層からも絶大なアイドル的人気を誇っていました。そのため、独身時代から武豊の元カノ噂や恋人の存在は、女性セブンやフライデーといった写真週刊誌の格好の標的であり続けた背景があります。当時、競馬番組のキャスターや女性タレントとの交際説が浮上しては消える日々が続きましたが、本人が公式に結婚を前提とした伴侶として公表したのは後述する佐野量子ただ一人でした。
しかし、結婚生活が20年を超えた頃、世間に衝撃を与える武豊の熱愛報道の真相が相次いで報じられることになります。その口火を切ったのが、2015年10月に女性セブンが報じた美馬怜子との手つなぎ報道でした。当時、情報番組のお天気キャスターや競馬番組で活躍していた人気タレントの美馬怜子と、六本木の街を手をつないで親密そうに歩くツーショット写真が掲載されたのです。夜の街で指を絡め合うような距離感の写真は瞬く間に拡散し、「おしどり夫婦にまさかの亀裂か」とメディア各社は色めき立ちました。
さらにその2年後、2017年秋には写真週刊誌による武豊のフライデー過去の決定的スクープが追い打ちをかけます。フリーアナウンサーの小泉恵未と京都の繁華街・祇園で飲食を共にした後、路上で抱擁しキスを交わしているかのような姿が生々しい写真とともにスクープされたのです。この武豊のスキャンダルの経緯に対し、本人は後の取材で「お酒を飲んでいて盛り上がってしまった。フランス式の挨拶のようなもの」と釈明しましたが、深夜の路上というシチュエーションも手伝い、世間の厳しい批判に晒される事態となりました。
これらの報道が「武豊 彼女」という検索クエリを生み出し続ける決定的な要因となっています。火遊びと評される一時的なスキャンダルであったのか、それとも本気の恋愛感情だったのか――メディアの詮索は過熱しましたが、いずれのケースも家庭を壊す泥沼の離婚裁判へと発展することはありませんでした。その背景には、武豊本人の潔い反省と、それを受け止めた家庭内の特別なパワーバランスがありました。