かつて早良区西新2丁目に佇んでいた九州大学西新プラザの敷地は、すでに当時のガラス張りの学術交流施設としての姿を完全に消し去り、新たな都市空間としての利活用が定着しています。2021年3月末の閉館後、速やかに進められた解体工事を経て、敷地は民間入札により取得され、西新の街並みに調和する高級レジデンス(分譲マンション)や生活空間へと再編されました。
現地を訪れると、かつて学会や市民講座、展示会で多くの研究者や学生、地域住民が行き交ったエントランスの面影はなく、西新特有の落ち着きと利便性を兼ね備えた洗練された住居エリアへと移行しています。近隣の明治通り沿いや西南学院大学周辺のアカデミックな雰囲気は損なわれることなく、文教地区の住宅地として新たな居住者層を迎え入れています。
また、施設に併設されていた来学者用駐車場スペースなども敷地全体の再整備に伴い再構築され、現在は居住者専用スペースや周辺のコインパーキング網へと再編成されました。現地周辺を歩く古くからの住民からは「知的な交流拠点だった建物がなくなった寂しさはあるが、騒音のない上質な街並みとして定着した」という声が聞かれます。