清掃を終えたパーツを元に戻す作業には、分解時以上の慎重さが求められます。わずかなズレや締め付け不足が、洗濯運転中の激しい振動で外れ、数分で数十リットルの水を床にぶちまける大事故へと直結するためです。
組み立て時は、必ず以下の工程を1つずつ確認しながら進めてください。
1. 封水筒の確実なロックと「呼び水」の注水
封水筒を受け皿のガイド溝に合わせ、時計回り(右回り)にカチッと手応えがあるまで確実に回して固定します。固定が緩いと排水の水圧で浮き上がり、機能しなくなります。そして、ここが最大の盲点ですが、パーツを戻した直後に必ずコップ2〜3杯分の水(呼び水)をトラップ内に注ぎ入れてください。封水筒の周囲に水が溜まっていないと、下水配管の悪臭ガスが室内にダイレクトに逆流して充満します。
2. 泡防止パイプと目皿のセット
泡防止パイプを垂直に差し込み、その上から目皿を水平にセットします。傾きや浮きがないか指先で押して確認します。
3. 排水エルボの差し込みとホースバンドの完全固定
排水エルボをトラップ中央に奥までしっかり差し込みます。次に、洗濯機の排水ホースをエルボの口に深くまで押し込み、ホースバンドをネジやクリップで強固に締め付けます。ホースを手で軽く引っ張り、微動だにしないことを確かめてください。
【賃貸物件での注意点】
賃貸マンションやアパートの退去時によくあるトラブルが、「排水エルボを洗濯機と一緒に誤って持って行ってしまう」という事例です。排水エルボは原則として『物件の備え付け設備(貸主の所有物)』です。退去時に紛失していると原状回復費用として数千円〜1万円程度を請求されるため、引越し作業時にも絶対に置き去り・紛失しないよう注意してください。