細木数子氏と「須藤」という苗字を繋ぐ最大のピースは、現在「六星占術」の継承者として第一線で活動する細木かおり(旧姓・須藤かおり)氏の存在です。世間では一時、「隠し子ではないか」「突如現れた謎の弟子」といった根拠のない憶測が飛び交いましたが、実際の関係性はきわめて近しい血族でした。細木かおり氏の実母は、細木数子氏の実妹であり、かおり氏は数子氏の実の姪にあたります。
細木数子氏には実子がおらず、妹の長女として1978年に誕生したかおり氏を、誕生直後からまるで我が子のように溺愛していました。幼少期から「ばあば」と呼び慕い、数子氏の生活圏の中で育てられたかおり氏に対し、数子氏は早くから後継者としての素質を見出していたとされます。当時の特番インタビューや自著・手記でも、「私のすべてを継ぐのはこの子しかいない」と周囲に漏らしていた記録が残っています。
大きな転機が訪れたのは2014年。細木数子氏のマネジメントや鑑定現場への同席を本格化させたかおり氏は、2016年に正式な養子縁組届を提出しました。これにより、戸籍上の氏名が「須藤かおり」から「細木かおり」へと苗字が変更され、法的な「実子(養子)」としての地位を確立。長年囁かれていた「後継者問題」に終止符を打ったのです。
数ある門下生や外部の有能なビジネスパートナーではなく、なぜ姪である須藤かおり氏が選ばれたのか。その決定的な理由は、六星占術という「直感と秘伝」を重んじる独自占術の性質上、門外不出の血縁者に託すことが創業者としての絶対条件だったためです。他人に看板を譲れば、いずれ教義の分裂や利権争いが生じるリスクを、夜の世界を生き抜いてきた細木数子氏は骨の髄まで理解していました。