伊丹の存在感を語る上で外せないのが、警視庁捜査第一課のチームワークです。かつて三浦信輔(大谷亮介)、芹沢慶二(山中崇史)とともに結成された「トリオ・ザ・捜一」は、コミカルな掛け合いと硬派なチーム捜査で一世を風靡しました。その後、三浦の負傷退職や出雲麗音(篠原ゆき子)の加入など組織の変遷を経てもなお、伊丹が課の精神的支柱であることに変わりはありません。
2013年には、伊丹刑事を単独主人公に据えたスピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』が東映配給で全国公開されました。田中圭演じるサイバー犯罪対策課の捜査官とタッグを組み、金融封鎖の陰謀に立ち向かった同作は、刑事ドラマのサブキャラクター主導映画としては異例のヒットを記録。泥臭いアナログ捜査の意地を見せつけた伊丹の勇姿は、熱狂的な支持を集めました。
ネット上の反響を定点観測しても、伊丹に対する好感度の高さは際立っています。「右京さんの推理はもちろん爽快だが、伊丹さんが汗をかいて証拠を積み上げる姿にこそ警察のリアリティがある」「不条理な組織で中間管理職の苦悩を背負うイタミンに一番共感する」といった声がSNS上で絶えず投稿されており、単なる賑やかしを超えた共感の対象として定着している実態が伺えます。