彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、異色の学歴である。聖光学院から東北大学工学部建築学科へ進学し、さらに早稲田大学大学院で建築学を修めた背景を持つ。音楽家として多忙を極める傍らで学業を全うしたエピソードは、彼の高い知性と意志の強さを物語っている。
建築で培われた空間的思考や構造へのこだわりは、そのまま楽曲制作にも色濃く反映された。音の響きを設計し、無駄のないメロディラインを構築する手法は、まさに建築の意匠そのものだ。卒業論文の執筆と音楽活動の狭間で葛藤した日々もあったが、この建築的アプローチこそが、後に生み出される数々の名曲の骨組みとなった。