長年、舞台と映像の第一線で互いをリスペクトし合ってきたはずの夫・市村正親との関係終焉は、あまりにも唐突だった。24歳差の年の差婚として始まった二人の歩みは、いつしか「円満」の瓦解という結末を迎える。世間を最も驚かせたのは、離婚に際して二人の子供の親権が父親である市村側に渡ったという事実だ。母親が親権を持つことが一般的とされる日本の慣習において、この選択は異例中の異例と言わざるを得なかった。
「子育てのバトンタッチ」という説明がなされたものの、裏に不倫や家庭内不和が存在していたのではないかという邪推を完全に打ち消すことはできなかった。互いのキャリアと生き方を尊重した末の選択という美談の裏で、冷却化した夫婦関係のリアルな熱量がそこには存在していたのである。