一方、幼い息子2人と引き離された宮本佳代子氏の再出発もまた、熾烈を極めるものだった。離婚当時、身一つで家を出た彼女は、シングルマザーとしてお腹の中の三男を育て上げるため、宅地建物取引士の資格を取得。三井ホームに入社し、不動産営業のプロフェッショナルとしての道を切り拓いた。
トップ営業マンとして顧客からの絶大な信頼を集め、長年にわたり三井ホームの看板社員として実績を重ねた佳代子氏。彼女の胸中にあったのは、「いつか息子たちと再会したとき、恥ずかしくない母親でありたい」という強い意志だった。
政治家への道を歩み始めた小泉進次郎と、俳優としての才能を開花させていく孝太郎。離れて暮らす母は、テレビの画面越しに息子たちの活躍をじっと見守り続けていた。