かつてポップカルチャーにおけるチアの象徴といえば、映画『チアーズ!』でキルスティン・ダンストが見せたハイスクールライフのアイコンだった。サイドラインでメガホンを取り、チームに声を送る明るい少女たち。しかし、2000年代以降の変遷を経て、現在の競技チアリーディングは完全に独立した高難度の採点競技へとシフトした。
表現力だけでなく、体操選手並みの床運動スキルや、複数を組み上げるピラミッドの静止技術が求められる。従来の「応援」から「見せる極技」への変化は、観客層をも大きく広げた。ポップで親しみやすいストリート感覚を残しつつも、実態は世界クラスのアスリートたちがしのぎを削る真剣勝負の場なのだ。