文部科学省の新学習指導要領配当漢字において、小学2年生で習得すべき文字数は小学2年生漢字160字と定められています。1年生で学ぶ80字から一気に2倍へ跳ね上がるだけでなく、求められる認知の深さが根本から変わる点が、いわゆる「小2の壁」を生む最大の要因です。
1年生で習う文字は「山」「川」「木」「人」のように、身の回りの具体物をかたどった象形文字が中心でした。視覚的にイメージしやすく、文字と意味の結びつきを直感的に把握できます。しかし2年生になると、「線」「算」「考」「理」といった抽象的な概念を表す文字や、複数の意味を持つ文字が続々と登場します。
さらに、「さんずい(氵)」「きへん(木)」「ごんべん(言)」などの部首を組み合わせた形声文字が本格化するため、文字のバランスをとること自体の難易度が一段上がります。書く量が増える一方で、形を正しく捉えきれずに混乱してしまうのが、2年生がつまずく構造的な背景です。