相手の怒りが頂点に達している場合や、企業の厳格なコンプライアンス規程(贈答品の受領禁止ルール)により、「菓子折りを受け取るわけにはいかない」「持ち帰ってください」と頑なに拒否されるケースがあります。
ここで絶対にやってはならないのが、「そう仰らずに何とかお納めください」と何度も押し問答を繰り返したり、机の上に品物を放置したまま逃げるように立ち去ったりする行為です。これは相手の意思を完全に無視した自己防衛であり、関係破綻を決定づける致命傷となります。
相手から一度明確に固辞された場合は、次のように毅然と、かつ謙虚に対応します。
「ご迷惑をおかけした身でありながら、私どもの配慮が足りず大変失礼いたしました。お気持ちを真摯に受け止め、本日は持ち帰らせていただきます。お時間をいただき、誠にありがとうございました。」
深く一礼し、自ら速やかに菓子折りを紙袋に戻して持ち帰ります。謝罪の目的は「菓子折りを渡すこと」ではなく、「誠意を伝え、信頼関係を再構築すること」にあります。相手の立場や心情を最優先にして引くべきところで引く潔さこそが、結果として二次被害を防ぎ、長期的な信頼回復への足がかりとなります。