心理学の世界において、顔と感情の関係を世界的に知らしめたのが心理学者ポール・エクマン博士だ。彼が発見した「微表情」は、本人が意識して隠そうとしても一瞬(わずか25分の1秒)だけ顔に表れる無意識の感情サインであり、嘘を見破る手がかりとして知られる。
エクマン博士の業績はドラマの題材にもなり、Netflixで配信され世界的ヒットを記録した『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』の主人公のモデルとしても有名だ。劇中、微表情を手がかりに事件の真相へ迫る描写が話題を呼んだが、日常のコミュニケーションでも同様のメカニズムが働いている。怒りや歪んだプライド、あるいは誠実さといった感情の積み重ねは、微表情の頻度を高め、やがて顔全体の印象を固定化させていく。