観光地に付きもののゴミ問題に対しても、錦市場は独自の解決策を提示している。全店舗でテイクアウト商品の路上での消費を原則禁止とし、購入した店舗または指定の「コミュニティリサイクルステーション」での回収を徹底した。
ステーションには専用の分別スタッフが常駐し、観光客への丁寧な案内と資源の徹底的なリサイクルを行っている。この取り組みにかかるコストは、店舗ごとの「環境維持協力金」と観光客への微小なサービス料加算によって賄われている。かつてアーケードの隅に積み上げられていたプラスチック容器や串の山は姿を消し、清潔で洗練された空間が戻ってきた。「錦モデル」と呼ばれるこの手法は、今や全国の古き良き商店街から視察が相次ぐ標準モデルとなっている。