ネット上で過熱する「通学先特定」の現場では、一体何が起きているのでしょうか。実際にネット上で出身校を特定された経験を持つ若手タレントのAさんは、当時の恐怖を次のように振り返ります。
「高校に入学してすぐ、最寄り駅の階段を降りたところでスマホを向けられているのを感じました。その日の夜には、某大型掲示板に『〇〇高校の制服を着ていた』『〇〇線の〇〇駅で降りた』と書き込まれていました。友人関係にも気を使わなければならなくなり、学校生活を心から楽しむことができなくなりました」
こうした事態を受け、近年では学校側の防犯意識も急速に変化しています。都内の私立高校で生徒指導を担当する教員は、「著名人やインフルエンサーの在校が判明した場合、通学路の巡回強化はもちろん、在校生に対して他人のプライバシーをSNSに投稿しないよう誓約書を提出させるケースも増えています。特に部活動の対外試合会場での盗撮対策には細心の注意を払っている」と証言します。
一方で、出身大学偏差値と学歴詐称疑惑をめぐるトラブルも後を絶ちません。「名門私立大学の看板学部に通っている」という噂が独り歩きした結果、実際には通信課程や付属の別教育機関であったことが判明し、炎上騒動に発展したインフルエンサーの事例も存在します。公式プロフィールで曖昧な表現にとどめていたことが、かえって過度な学歴フィルターを通した詮索を招いてしまった典型例と言えます。