洗濯機の構造によって、洗濯槽乾燥のアプローチやエネルギー消費量は大きく異なる。近年主流となっているドラム式洗濯乾燥機と、根強い人気を誇る縦型洗濯乾燥機では、空気の対流構造そのものが根本から違うためだ。
ドラム式洗濯乾燥機の多くに採用されているヒートポンプ乾燥は、空気中の熱を回収して除湿しながら低温風を送り込む仕組みを持つ。ヒーターで力任せに空気を熱する従来方式と比べ、消費電力量を約半分から3分の1に抑えられるのが最大の強みだ。ドラムが回転しながら全方位に乾いた温風を行き渡らせるため、短時間の槽乾燥でもパッキンの裏側まで素早く乾燥させることができる。
一方、縦型洗濯乾燥機は槽の容積が縦に深く、底面と上部で温度差が生じやすい。そのため、温風ヒーターによる強力な加熱送風や、パルセーター(底の羽根)の高速回転による遠心脱水送風を組み合わせた専用コースが不可欠となる。縦型の場合は、送風主体のコースをこまめに使い、月に1度しっかり温風乾燥をかけるといったメリハリのある使い分けが省エネのポイントになる。