近年の暖房器具産業は、単なる寒さ対策にとどまらない「空間価値の創造」へ向かっている。特に注目されているのが、伝統的な薪ストーブの進化と、レトロデザインを活かした高機能な石油ストーブの再評価だ。排気熱のロスを徹底的に抑えた高効率モデルが登場したことで、薪ストーブは単なる趣味の領域を抜け出し、実用的な主暖房としての存在感を強めている。
一方で、手軽さと機動性を求める層にはポータブル石油ストーブが選ばれている。名機「アラジン ブルーフレーム」を手がける株式会社千石の伝統技術や、高効率かつ安全設計を誇る株式会社コロナの石油暖房機器は、インテリアにこだわる若い世代の心を掴んで離さない。住宅設備業界でも、ストーブの設置を考慮した間取り提案や、高断熱住宅に最適化された吸排気システムの開発が加速している。