紙媒体を発端とした報道は、即座にサイバー空間へと飛び火した。なかでもYahoo!ニュースをはじめとするポータルサイトやSNSでの拡散スピードは、従来のメディアの比ではない。アルゴリズムが刺激的な話題を優先して表示する構造の中で、野田氏に関する記事は瞬く間にトレンドの上位を占めた。
閲覧数を稼ぐための「コピペ記事」や根拠の乏しいまとめサイトが乱立した結果、一次情報から乖離したストーリーが独り歩きする現象が起きた。デジタル空間における政治ニュースの消費様式は、事実の確認よりも感情的な反発や煽りを優先しがちだ。一度貼られたレッテルがデジタルフットプリントとして残り続ける恐ろしさを、本件は生々しく提示している。