カメラが回っていない時間、彼女はどう過ごしているのか。共演者やスタッフが口を揃えるのは、驚くほどストイックな佇まいだ。出番の直前まで周囲と談笑するタイプではない。常に役の感情線を途切れさせないよう、現場の片隅で静かに精神を研ぎ澄ませている。
日本映画製作者連盟の関係者も、彼女のプロ意識の高さを高く評価する一人だ。「現場の空気を引き締め、共演者のベストな芝居を引き出す力がある」と太鼓判を押す。先日の東京国際映画祭のレッドカーペットや記者会見でも、華やかなドレス姿とは裏腹に、発する言葉の一つひとつに映画への真摯な敬意が滲み出ていた。日本映画界が誇るべき本物の表現者が、ここにいる。