意識レベルJcs判定の完全ガイド|3-3-9度方式の覚え方とGcsの違いの主要なニュースを専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

JCSの評価を行う際、スコアの後ろに英文字が添えられているカルテを見かけることがあります。これは「付加情報(付加コード)」と呼ばれ、単なる覚醒度の数字だけでは表現しきれない重要な精神・神経症状を共有するための必須ルールです。

日本脳神経外科学会が定める公式な付加コードは以下の3種類です。

  • R(Restlessness:不穏・興奮)
    安静が保てず、点滴ルートを自己抜去しようとしたり、大声を上げて暴れたりする状態。「JCS 1-R」「JCS 10-R」のように記載します。せん妄や頭蓋内圧亢進の初期に見られます。
  • I(Incontinence:便尿失禁)
    普段は自立している排泄が、意識障害により失禁に至っている状態。「JCS 2-I」「JCS 30-I」のように表記します。前頭葉病変や急激な脳圧変化のサインとなることがあります。
  • A(Aphasia/Apraxia/Agnosia:失語・失行・失認)
    言葉の理解や表出ができない(失語)、指示通りの動作ができない(失行)など。「JCS 1-A」「JCS 2-A」と記録します。

特に脳卒中(脳梗塞・脳出血)の急性期評価において「A(失語)」の見落としは重大な誤診を招きます。左大脳半球の言語中枢が障害された患者は、意識清明(JCS 0)であっても質問に適切に答えられず、見かけ上「JCS 3」と誤認されがちです。頷きやジェスチャーによる指示入力(「手を握ってください」など)を用いて失語と純粋な意識障害を峻別し、カルテには必ず「JCS 0-A」や「JCS 1-A」と付記することが臨床上の鉄則です。