インターネット上の掲示板やSNSでは、市民病院の受診ルールに関して誤った認識が散見されます。無用な時間と費用のロスを防ぐため、以下の3つの誤解を正しく認識しておきましょう。
- 誤解1:「市民病院だから予約なしで飛び込んでもすぐ診てくれる」
真相:紹介状や予約のない初診は、予約患者と緊急患者の合間に診察が行われるため、半日以上の待ち時間が発生することが通例です。さらに選定療養費7,700円が加算されます。 - 誤解2:「救急車を呼んで市民病院に行けば待ち時間なしで受診できる」
真相:救急搬送であっても、トリアージによって軽症と判定された場合は、より重篤な患者の処置が優先され、待合スペースで待機することになります。「救急車=即時診察の特急券」ではありません。 - 誤解3:「一度かかれば、別の診療科もそのまま自由に受診できる」
真相:ある診療科に通院中であっても、全く別の症状で新たな診療科を初めて受診する場合、院内紹介がない限り改めて初診手続きと選定療養費の対象となるケースがあります。主治医に相談して院内紹介状を出してもらうのが鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
地域医療の機能分化が進むなか、一宮市立市民病院を「選ぶべき人」と「まずは地域のクリニックを選ぶべき人」の境界線は明確です。
【市民病院の受診が向いている人】
- クリニックの検査で精密検査(CT・MRI・内視鏡・生検など)や入院・手術が必要と診断され、紹介状を持っている方
- がん、心疾患、脳血管障害など高度急性期医療や専門医の治療を必要とする方
- ハイリスク妊娠・合併症妊娠の出産管理を希望する妊産婦
- 夜間・休日に急速に悪化した重症の小児急病患者
【まずは地域のクリニック・診療所を検討すべき人】
- 風邪、軽度の腹痛、日常的な皮膚トラブルなど軽微な初期症状の方(選定療養費7,700円の無駄を回避)
- 仕事や家事で忙しく、長時間の待ち時間を避けたい方
- 慢性疾患(高血圧・脂質異常症・花粉症など)の定期的な処方箋受け取りが目的の方