伊勢物語「初冠」品詞分解と現代語訳!テスト頻出文法完全解説の総合ガイドをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。

古典文法における最大の関門は、単語ごとの品詞と活用形、そして助動詞の識別にあります。ここでは古典文法伊勢物語初冠詳細まとめとして、本文を単語単位に分解し、文法上の役割を網羅的に解説します。

① 昔、男初冠して、奈良の京、春日の里に、しるよしして、狩りに往にけり。
・昔:名詞
・男:名詞(初冠在原業平登場人物のモデル)
・初冠:名詞(元服・成人の儀式)
・し:動詞(サ行変格活用「す」の連用形)
・て:接続助詞
・奈良:名詞(固有名詞)
・の:格助詞(連体修飾格)
・京:名詞
・春日:名詞(固有名詞)
・の:格助詞(連体修飾格)
・里:名詞
・に:格助詞(場所)
・しる:動詞(ラ行四段活用「領る・知る」の連体形=領有する)
・よし:名詞(ゆかり、縁、口実)
・し:動詞(サ行変格活用「す」の連用形)
・て:接続助詞
・狩り:名詞(鷹狩り)
・に:格助詞(目的)
・往に:動詞(ナ行変格活用「往ぬ」の連用形)
・けり:助動詞(過去の助動詞「けり」の終止形)

② その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。
・その:連体詞
・里:名詞
・に:格助詞(場所)
・いと:副詞(たいそう、非常に)
・なまめい:動詞(カ行四段活用「なまめく」の連用形「なまめき」がイ音便化したもの=若々しく美しい、みずみずしい)
・たる:助動詞(存続・完了の助動詞「たり」の連体形)
・女はらから:名詞(同母の姉妹)
・住み:動詞(マ行四段活用「住む」の連用形)
・けり:助動詞(過去の助動詞「けり」の終止形)

③ この男、かいま見てけり。
・この:連体詞
・男:名詞
・かいま見:動詞(マ行上一段活用「かいま見る」の連用形=物の隙間から覗き見る)
・て:助動詞(完了の助動詞「つ」の連用形)
・けり:助動詞(過去の助動詞「けり」の終止形)
※「てけり」は「完了+過去」の頻出パターンで「〜してしまった」と訳します。

④ 思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。
・思ほえ:動詞(ヤ行下二段活用「思ほゆ」の未然形=思いがけず自然と思われる)
・ず:助動詞(打消の助動詞「ず」の連用形)
・ふるさと:名詞(旧都・奈良の都)
・に:格助詞(場所)
・いと:副詞(たいそう)
・はしたなく:形容詞(ク活用「はしたなし」の連用形=不釣り合いだ、場違いだ)
・て:接続助詞(単純接続)
・あり:動詞(ラ行変格活用「あり」の連用形)
・けれ:助動詞(過去の助動詞「けり」の已然形)
・ば:接続助詞(順接確定条件=〜だったところ、〜であったので)
・心地:名詞(気持ち、気分)
・まどひ:動詞(ハ行四段活用「まどふ」の連用形=心が乱れる、動揺する)
・に:助動詞(完了の助動詞「ぬ」の連用形)
・けり:助動詞(過去の助動詞「けり」の終止形)

⑤ 男の、着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。その男、しのぶ摺りの狩衣をなむ着たりける。
・男:名詞
・の:格助詞(主格=男が)
・着:動詞(カ行上一段活用「着る」の連用形)
・たり:助動詞(存続の助動詞「たり」の連用形)
・ける:助動詞(過去の助動詞「けり」の連体形)
・狩衣:名詞(平安時代の貴族の日常服・狩猟服)
・の:格助詞(連体修飾格)
・裾:名詞
・を:格助詞(対象)
・切り:動詞(ラ行四段活用「切る」の連用形)
・て:接続助詞
・歌:名詞
・を:格助詞
・書き:動詞(カ行四段活用「書く」の連用形)
・て:接続助詞
・やる:動詞(ラ行四段活用「やる」の終止形=送る)
・その:連体詞
・男:名詞
・しのぶ摺り:名詞(陸奥国信夫郡で作られた乱れ模様の摺り染め)
・の:格助詞
・狩衣:名詞
・を:格助詞
・なむ:係助詞(強調・強意)
・着:動詞(カ行上一段活用「着る」の連用形)
・たり:助動詞(存続の助動詞「たり」の連用形)
・ける:助動詞(過去の助動詞「けり」の連体形・係り結び)

⑥ となむ、おいつきて言ひやりたりける。
・と:格助詞(引用)
・なむ:係助詞(強調)
・おいつき:動詞(カ行四段活用「おいつく」の連用形=大人びる、ませる)
・て:接続助詞
・言ひやり:動詞(ラ行四段活用「言ひやる」の連用形=言い送る)
・たり:助動詞(完了の助動詞「たり」の連用形)
・ける:助動詞(過去の助動詞「けり」の連体形・係り結び)

⑦ ついづれは、「みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに」といふ歌の心ばへなり。
・ついづれ:名詞(「ついで+は」のウ音便=そもそもは、事の順序としては)
・みちのく:名詞(陸奥国)
・の:格助詞
・しのぶもぢずり:名詞(信夫地方特有のねじれ乱れた摺り染め)
・誰:名詞(代名詞)
・ゆゑ:名詞(理由、〜のせいで)
・に:格助詞
・乱れそめ:動詞(マ行下二段活用「乱れそむ」の連用形=乱れ始める)
・に:助動詞(完了の助動詞「ぬ」の連用形)
・し:助動詞(過去の助動詞「き」の連体形)
・われ:名詞(代名詞)
・なら:助動詞(断定の助動詞「なり」の未然形)
・なく:接尾語(ク語法=打消「ず」の名詞化で「〜ではないこと」)
・に:接続助詞(逆接・詠嘆=〜であるのに)
・と:格助詞(引用)
・いふ:動詞(ハ行四段活用「いふ」の連体形)
・歌:名詞
・の:格助詞
・心ばへ:名詞(趣意、発想の源、趣)
・なり:助動詞(断定の助動詞「なり」の終止形)

⑧ 昔人は、かく、いちはやきみやびをなむしける。
・昔人:名詞(昔の人は)
・は:係助詞
・かく:副詞(このように)
・いちはやき:形容詞(ク活用「いちはやし」の連体形=情熱的な、激しい、素早い)
・みやび:名詞(洗練された風流、優雅な振る舞い)
・を:格助詞
・なむ:係助詞(強調)
・し:動詞(サ行変格活用「す」の連用形)
・ける:助動詞(過去の助動詞「けり」の連体形・係り結び)