銀幕に舞う不滅の気品!岡田茉莉子が遺した情念と日本映画の真実の特集記事をお届けします。最新トレンドがチェックできます。

『秋津温泉』でメガホンをとった吉田喜重監督との出会いは、彼女の人生と女優業を決定的に変えた。のちに私生活でもパートナーとなる二人の結束は、当時の松竹社内で吹き荒れていた異端の波「ヌーヴェルヴァーグ」と共振し、前衛的で前例のない映画言語を生み出す原動力となっていく。

吉田監督のシャープで前衛的な構図に対し、彼女は過剰なまでに研ぎ澄まされた肉体と言語で応えた。二人が生み出した作品群は、日本の伝統的なメロドラマを超克し、海外の映画批評家からも「現代的フェミニズムの先駆」と絶賛されることになる。夫であり表現上の同志であった吉田監督との伝説的な功績は、独立プロダクションの設立とともに、日本映画史に永遠に刻まれる独自の足跡となった。