原作漫画は、圧倒的な世界観と綿密な伏線回収で世界中を魅了した傑作ダーク・ファンタジーだ。しかし、劇場版で展開されたのは、原作者である諫山創の意向や提案を大幅に取り入れたオリジナルストーリーだった。
特に物議を醸したのが、登場人物の変更と舞台設定の刷新だ。原作で圧倒的な人気を誇る調査兵団の「リヴァイ兵長」は映画に一切登場しない。代わりに登場した「シキシマ先輩」というオリジナルキャラクターの立ち振る舞いや、壁の中の世界が現代日本の廃墟を思わせる景観になっていたことに、原作ファンは激しい困惑を覚えた。
出版元の講談社や制作陣としては、2時間という限られた映画の尺の中で完結させるための苦肉の策だった。だが、原作のキャラ付けや重厚な中世ヨーロッパ風の雰囲気を期待していた層にとって、この飛躍しすぎた大胆な実写映画化のアプローチは受け入れがたい「別物」として映ってしまった。