お笑いブームが一服した後も、彼は歩みを止めませんでした。自らプロデュースを手掛けたガールズスタイルロックバンド「美女♂men Z(結成当初は美女♂men Vlossom)」を結成。全員が男性でありながら華やかな衣装を身にまとい、国内外のフェスや地方ライブを意欲的に巡るインディーズ活動を展開していました。
しかし、2013年10月5日、あまりにも突然の悲劇が訪れます。山口県美祢市の中国自動車道伊佐パーキングエリア付近において、熊本県でのライブ公演へ向けてメンバーら5人が乗ったワゴン車が中央分離帯に衝突する単独事故を起こしました。
警察および報道各社の取材データによると、雨天によるスリップが原因とみられる事故の後、車外に出て路上へ降りたところ、後続のトラックや乗用車にはねられ、斎藤恭央さんとマネージャーの2名が帰らぬ人となりました。享年37。後続車に注意を促そうとしたり、仲間を案じて行動したりする中での出来事だったと伝えられています。
全国のファンのみならず、かつて切磋琢磨したお笑い芸人仲間や声優仲間からも悲痛な叫びが上がりました。どんなに小さなライブハウスでも全力で歌い、終演後は自ら物販に立ってファン一人ひとりと握手を交わしていた彼のひたむきな姿を知る関係者ほど、その突然すぎる死を悼みました。