「年収1億円」という言葉の響きは魅力的ですが、その全額が自由に使えるわけではありません。YouTuberを待ち受ける最大のハードルが、「制作コスト」と「税金」です。
個人事業主として年間1億円の所得を得た場合、所得税(最高税率45%)と住民税(10%)を合わせた最大55%の課税対象となり、さらに個人事業税(約5%)や国民健康保険料が重くのしかかります。
そのため、登録者100万人規模のほぼすべてのクリエイターは個人法人(プライベートカンパニー)を設立しています。法人化によって実効税率を約30%〜34%前後に抑えつつ、制作経費を計上する防衛策を講じます。
【年商1億円クリエイターの収支シミュレーション例】
・総売上高:1億円(広告 6,000万円 + 企業案件 3,000万円 + 他 1,000万円)
・外注編集費・サムネイル制作費:約1,500万円(月125万円)
・専属アシスタント・撮影スタッフ人件費:約1,200万円(2〜3名)
・スタジオ家賃・光熱費・機材減価償却費:約800万円
・企画費・ロケ交通費・消耗品費:約1,000万円
・役員報酬(自身の給与):3,000万円
・法人所得:2,500万円
・法人税・個人所得税等の納税額:約1,800万〜2,200万円
・最終的な個人・法人の手残り(純利益):約3,300万〜3,700万円
ハイクオリティな動画を量産するためにチームを組んでいるチャンネルでは、売上の40%〜50%近くが制作固定費として消えていくため、手元に残る実質的な手取りは売上全体の3〜4割程度に落ち着くのがリアルな内情です。