かつて命を脅かした脳梗塞の影を微塵も感じさせない。病魔を退け、懸命なリハビリを経て見事なカムバックを果たした彼の姿は、多くの人々に勇気を与えた。90代を迎えた今もなお、声のツヤや研ぎ澄まされた感性は衰えるどころか、歳月を重ねるごとに凄みと深みを増している。
周囲のスタッフによれば、日々の体調管理には万全を期しており、発声練習やストレッチを欠かさないという。「齢を重ねることは、魂の年輪を刻むこと」。そう語る言葉通り、ラジオ番組やナレーションの現場で見せる集中力は凄まじく、スタジオ内に一歩足を踏み入れるだけで、空気がピンと緊張感に包まれる。健康状態についての懸念を吹き飛ばすパワフルな日常がそこにはある。