インターネット上で「完全閉店したのではないか」という誤解が広がった最大の引き金は、長年ミュゼのメイン核テナントとして君臨していた豊郷台ミュゼのかましんの撤退です。地元資本の人気スーパーがフロアを閉じたことで、住民の間に大きな衝撃が走りました。
この豊郷台ショッピングセンターミュゼの真相と撤退に至った背景には、宇都宮市北部を取り巻く商業環境の激変があります。
第1に、宇都宮環状線や日光街道、県道沿いへの大型食品スーパーやディスカウントモールの相次ぐ進出です。車社会である宇都宮市において、広域幹線道路沿いの超大型店舗へ週末にまとめ買いに出かけるライフスタイルが定着しました。
第2に、豊郷台ニュータウン自体の人口動態の変化です。1990年代から2000年代にかけて入居した子育てファミリー層が成熟し、世帯構成がシニア中心へ移行したことで、生鮮食品の絶対的な消費量が減少。さらに単身の大学生需要との間で購買ニーズの二極化が進みました。
こうした複合要因によって、スーパー単体での採算維持が難しくなり、かましんの撤退とそれに伴う一部専門店の閉店へとつながったのが豊郷台ショッピングセンターの閉店理由の核心です。